読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ジョージ・ネルソン展(目黒区美術館)

世間話

f:id:sheepman1130:20140915231444j:plain


行こう行こうと思っていた目黒区美術館の「ジョージ・ネルソン展」。

7月から始まったのに、気づけば今月18日まで。こりゃマズいということで、ようやく観に行く。

 

f:id:sheepman1130:20140915231457j:plain


この日は目黒のさんま祭り(SUN祭り)で、朝から田道界隈は大賑わい、目黒川沿いは大行列。写真は美術館の後にさんま祭りの会場に行った際に撮影した。さんまの無料配布の他にも、いろいろな特産品が売っているのだ。

f:id:sheepman1130:20140915231508j:plain


混雑を避けるために朝イチで入館。

実はデザインを始めてからすぐに好きになったのがチャールズ&レイ・イームズとアレキサンダー・ジラルドだった。それなのに、何故かいままでジョージ・ネルソンにはあまり興味がわかず、知識がない分、とても興味深く展示会を観ることが出来た。

ジョージ・ネルソンで有名な仕事はハーマンミラーにおけるプロダクトデザインだけど、実は建築家、ライター、デザイナー、教育者と幅広い活躍をしているということを展示会で知る。いわゆるマルチクリエイターといえるのかもしれないが、もっと広義に「デザインの必要性を社会に説く」ことを主目的として、そのためのツールとして様々なデザイン関連の活動を行っているという印象だった。

様々なプロダクトの展示の他、1959年にネルソンが手がけたモスクワで開催されたアメリカ博覧会のプロジェクトが大きく紹介されていた。恥ずかしながら始めて知ったのだが、内容にしても展示方法にしても、かなりレベルが高く、大変な労力が必要とされた大きな仕事であったことが感じられる。プロデューサー的な存在のネルソンだからこそ成功させられたのかもしれない。

その他にも、イームズとジラルドと組みデザインの研究を行っていたり、アメリカのモダンデザインの石礎を築いた中心人物であることは間違いない。そして、デザインするという行為にカテゴライズは意味をなさないことをあらためて教えてくれる。

先にも書いたが、ぼくはグラフィックデザインを始めてイームズやジラルドを好きになり、そういう意味ではアメリカのモダンデザインはかなり自分の好みなのである(あとスイスグラフィック)。なんだかデザインを始めた頃のように、ワクワクとした気分で展示会を楽しむことが出来た。

そろそろデザインを始めて20年くらい。商業デザイナーとして器用になった部分もあるが、それは逆に言えば自分の軸が曖昧になってきたとも言える。自分が好きなグラフィック、内側から発するクリエイティブへのエモーション。その原点を忘れてはいけないとあらためて思った。

明日から楽しく仕事が出来そうだ。