読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

UFC 179: Aldo vs. Mendes 2

UFC/Mixed Martial Arts

f:id:sheepman1130:20141026211312j:plain


「私がキング、チャドはプリンス、そして今やジョーカーも来た様です」

激闘、死闘。それ以外の言葉が思い浮かばない闘いに勝利したUFCフェザー級王者のジョゼ・アルドは、試合後のインタビューでそう言った。

 

f:id:sheepman1130:20141026211519j:plain


挑戦者のチャド・メンデスは2012年にアルドと闘い、神懸かり的な膝蹴りに破れている。しかし、その後のチャドは4KOを含む5連勝。混戦のフェザー級の中で、一歩抜きん出ていた。狩猟を趣味とし、自分で狩ったものを食する。そんなスタイルもチャドの強さに説得力を持たせている。

野生児のようなアルドと、野生を自分の力とするチャド。強烈なキャラクターと実力を持つ二人のリ・マッチは当初LAで開催予定のUFC176で組まれたが、アルドの怪我により延期。結局アルドのホームであるブラジル開催のUFC179にスライドした。開催国がアメリカからブラジルになったことにチャドが不快感を示し、二人は激しい舌戦を繰り返すことになる。

f:id:sheepman1130:20141026210837j:plain


その勢いのままに、試合はチャドの鋭いローからスタート。二人とも速く思いパンチとキックを持っている。本来なら一発食らえば試合が終わるレベルだ。その二人が互いに様子見など感じられない攻撃を放っていく。チャドの鋭いアッパーでアルドが尻餅をつき、アルドの回転の速いストレートでチャドが追い込まれる。二人とも高い殺傷能力に加えて、超人的な打たれ強さと精神力を持っている。

言葉の説得力を遥かに上回るオクタゴン内の試合展開。これは負けられない闘いではなく、倒したい闘い。二人とも一歩も引くことはない。一瞬で終わる可能性がある試合は緊張感に溢れ、しかし二人の技術と精神力は高い次元で拮抗し、25分で明確な白黒をつけることはなかった。

f:id:sheepman1130:20141026211413j:plain


判定は3-0でアルド。王座防衛だ。個人的にはもっと続きを観ていたいと思った。本来はリ・マッチはあまり好きではないが、この二人の試合ならまた観てみたい。そして、今回以上の試合をしてくれるに違いない。

かろうじて勝利を得た王者は顔を腫らし、試合後のインタビューでチャドを称えた。25分の闘いは、舌戦をお互いへのリスペクトに変えたのだろう。

そして、冒頭の言葉を口にした。

Toasting whiskey to a phenomenal contest. Respect and congrats to both competitors. Rest up well. The King is coming.

ジョーカーことコナー・マクレガーは、試合後にこうTweetした。

来年の1月、デニス・シヴァーを下せば、次の挑戦者はコナー・マクレガーになるだろう。しかし、アルドは強くタフだ。真の”The King”はアルドかコナーか。次のタイトルマッチも激しくなりそうだ。