UFC Fight Night 57: Edgar vs. Swanson

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UFCフェザー級は王者アルドとランキング1位のチャド・メンデスが超人級の試合をしたばかり。アルドはチャドを「Queen」と称え(自分は「King」)、二強時代を感じさせた。

次期タイトル戦は口が達者なコナー・マクレガーの名前が上がっているが、ランキング2位と3位はカブ・スワンソンとフランキー・エドガー。両者ともタイトルを視野に入れているはず。その二人がUFNオースティン大会で激突した。

 

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序盤、連勝を重ねるスワンソンは自信があるのか、不敵な笑みを浮かべ鋭い打撃を放っていく。フランキーはいつものように前後左右の止まることがない超速ステップ。細かい打撃とタックルを織り交ぜてくる。

当たれば効きそうなスワンソンの打撃だが、打ち終わりにフランキーが組付き、強引にテイクダウンを奪う。ここからスワンソンの生き地獄が始まった。

スワンソンがどんなにエスケープしようと足掻いても、フランキーが逃すことはない。ポジションでは常に先周りし、止まれば細かいパウンドとエルボーを叩き込みスワンソンを削っていく。

その展開はラウンドを重ねても変わらないどころか、ますます地獄度を増していく。フランキーは自らタックルを仕掛けることも出来るし、スワンソンの打ち終わりに素早く組むことも出来る。打撃とテイクダウンが並列なのだ。そして、一度組んだらどんな体勢からでもテイクダウンしてしまう。スワンソンにそれを避ける術はないように見えた。

一度テイクダウンを奪われれば、フランキーからは逃れられない。体力は削られ、細かい打撃はスワンソンの身体にダメージを蓄積させていくはず。自分がスワンソンの立場だったら、試合を投げ出したくなるだろう。自分を上から殴っている人間はレベルが違うことを思い知らされるだろう。

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しかしスワンソンはあきらめなかった。4Rまで地獄に耐え、5Rも勇敢に拳をふるっていく。だがフランキーは大振りの拳をかわしてスワンソンの足を取り、いともたやすくテイクダウン。最終ラウンドということもあってか、チョークや肩固めなどで積極的にフィニッシュを狙っていく。

スワンソンはマウントを奪われパウンドを食らい、嫌って腹這いになればチョークを狙われる。古いバーリトゥードを観ているようだが、進化した現代MMAでその状況に持っていくフランキーの実力の高さ。相手はランキング2位のスワンソンなのだ。

スワンソンにとってはまさに生き地獄。残り時間10秒を切り、ようやく25分の生き地獄が終わろうとした頃、フランキーのフェースロックにスワンソンはあっさりとタップした。それがフェースロックが決まったからなのか、例え数秒でも生き地獄から早く逃れたかったのかは、スワンソンのみが知るばかり。

5R 4分56秒でのフィニッシュはUFCの最長時間決着の記録だったようだ。

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試合後のフランキーはタイトルを狙っていると公言。当然ランキングは2位に上がるだろうし、1位のチャドが挑戦したばかりという状況を考えれば、フランキーが次期挑戦者となってもおかしくないだろう。それどころか今のフランキーがアルドと闘う姿を観てみたい!ここにも超人はいたのだ。

口の達者なコナー・マクレガーは次の試合のデニス・シヴァー戦でどれだけのインパクトを残せるのかが重要になってくる。さらに前回大会ではリカルド・ラマスが完全復活。真の超人足り得るのは誰なのか。フェザー級の頂点は人間のままでは手が届かなそうである。