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UFC 183: Silva vs. Diaz

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2013年12月28日、UFC168。若きミドル級王者クリス・ワイドマンに雪辱すべく、闘志あふれる表情でオクタゴンに入ったアンデウソン・シウバ。しかし、オクタゴンから出る時は苦悶の表情で担架に乗ってという凄惨な姿であった。

 
自ら放ったローキックによる足首の骨折。タイトルを失いワイドマンに連敗したアンデウソン。多くの人は、オクタゴンでアンデウソンを見る最後の日になるだろうと思った。

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MMAの問題児、悪童ニック・ディアス。2013年3月、GSPへのウェルター級王者に挑戦し敗北して以来、オクタゴンから姿を消した。引退との噂も流れていたが、多くのMMAファンがニックというカリスマを再びオクタゴンで見ることが出来る日を待っていた。

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その二人が対峙するスーパーファイトがUFC183で行われた。ビッグネーム同士の階級を超えた闘いに期待感は高まるも、頂点を狙う流れでもなければ最先端MMAを期待するような試合でもない。ふたりが闘うことが最大のトピックという意味合いの試合だ。

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共に一年以上ぶりの試合。慎重なアンデウソンと、“らしさ”を感じさせながらも進化していないニック。序盤は緊張感のある雰囲気が感じられたものの、決定的な差をつける攻防は5Rを通じて観ることは出来なかった。

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それでも、判定後のアンデウソンの姿を見れば心を震わされる。

一時期は敵なし、数々のKOの山を築きP4Pと呼ばれたレジェンドが、判定勝利に泣き崩れる。引退確実と言われた負傷からの復活。再びオクタゴンに入るプレッシャーは、第三者が想像できるようなレベルではなかっただろう。そんなレジェンドを悪童が抱え起こす。MMAは人間がやっているからこそ、こんなドラマが生まれる。

次戦はと聞かれ「子供にもう試合をしないでと言われたので、家族に相談する」と答えたアンデウソン。レジェンドがどんな選択をしても、ファンは喜んで受け入れることだろう。