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世界最高のMixed Martial Arts Fighter

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ずっと総合格闘技が好きで、長く観続けている。総合格闘技MMA(Mixed Martial Arts)と呼ばれるようになり、闘いのレベルは日々進化し続けている。

その進化は時代とともにMMAの英雄を生み続けている。ヒクソン・グレイシーホイス・グレイシー桜庭和志アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラエメリヤーエンコ・ヒョードルヴァンダレイ・シウバアンデウソン・シウバBJペン、チャック・リデル、ジョン・ジョーンズ

では、今は誰が最高のMMAファイターかと問われたら、ぼくは迷いなく「Ronda Rousey」と答える。

 
一ヶ月前に開催されたUFC184で、UFCバンタム級王者ロンダ・ラウジーはキャット・ジンガノと対戦した。

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キャット・ジンガノはMMA無敗。本来であればTUF18でロンダのライバルチームのコーチ役を勤めるはずであったが、負傷で流れてしまう(代役はミーシャ・テイト)。
その負傷欠場中に夫が自殺。傷心からの復帰戦で若く勢いのあるアマンダ・ヌネスと対戦し、序盤攻め込まれるものの、タフな精神力と確かな技術で逆転TKO勝利をおさめる。ロンダにとってはまさに最強の挑戦者である。

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女子タイトル戦によるメインイベント。無敗の女子最強MMAファイター同士の闘いは予想外、いや予想以上の結末だった。

試合開始と共にロンダに向かって進むジンガノ。意表をつく飛び膝からロンダに組付き、首投げを放つ。元柔道オリンピック選手を投げることに成功したジンガノだが、ロンダは投げられながらも体勢を入れ替えてグラウンドでジンガノのバックを奪う。その体勢からバックマウントか十字かと思われたが、ジンガノの腕と肩を足で抑えたまま腰をきってのアームバー!

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その瞬間ジンガノはタップした。試合時間はわずか14秒で、MMAでは過去に観たことがないフィニッシュ技だった。しかし、その14秒にはロンダの実力の証明が詰まっていた。


ロンダの公開練習の様子を観てみると、テイクダウン→ポジショニング、そこからの極め、パンチ→エルボーが淀みなくスムースな流れで、打撃、投げ、ポジショニング、サブミッションがすべてつながっている。

際(きわ)を極力なくす技術に加えて、ジンガノ戦で見せた脅威的な反応速度と判断力。ロンダの持つ才能、そして技術を得るための努力。すべてが高い次元にある。

UFCのドキュメンタリー番組「Ultimate Insaider」でロンダは「王座はわたしのすべてよ。(中略)家で私の帰りを待つ人は誰もいない」と語った。その決意(精神力)がロンダのなによりの武器なのかもしれない。

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ミーシャ・テイトとのタイトル戦では試合後の握手を拒否したロンダだったが、ジンガノにはやさしく語りかけていた。格闘家としても人間としても一戦ごとに成長していくロンダ・ラウジー。

試合前には誰にもわかるゴンタ顔で入場し、勝った後は子供のような笑顔を見せる。女子最強のMMAファイターであり、最高の魅力の持ち主である。

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