蚊取り線香塾北アルプステント泊縦走(中編)

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蚊取り線香北アルプステント泊縦走、二日目。前日は上高地から1000m以上標高を上げたが、二日目のルートはそんなにキツくないはず。と思っていたのだが。。。

初日(上高地-蝶ヶ岳-常念岳)の様子はコチラ

 

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朝4時起床。久しぶりのテント泊だったが、わりとよく寝ることができた。体力回復のためには食事と睡眠が大切。

食事を済ませ、テントを片付けて5時30分に常念小屋を出発。目的地は大天井岳経由、槍ヶ岳の下にある殺生ヒュッテを目指す。赤い屋根の常念小屋の向こう、遠くに見える尖った山が槍ヶ岳。あそこまで行くのだ。

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大天井岳までのルートは少し登り返しがあるものの、天気もよく、気持ちのよい稜線を進む。平和だ(この後、平和ではなくなる)。

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横通岳、東天井岳を経由し、大天井岳(標高2921m/日本二百名山)へ。ぼくらは上高地方面から来たが、燕岳方面から大天井岳を経由して槍ヶ岳まで抜けるルートは「北アルプス表銀座」という人気ルート。この日も大天井岳は賑わっていた。

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大天井岳下の山小屋、大天井小屋に荷物をデポして、大天井岳山頂へ。TOKYO MOUNTAIN RUNNING CLUB、大天井岳登頂!

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大天井岳から槍ヶ岳を目指すには、喜作新道と東鎌尾根を進む。「東鎌尾根(Higashi Kama-Ridge)」? ちょっとイヤな響きの名称。

時間帯の関係もあるのか、大天井岳から槍ヶ岳方面はぐっとハイカーが減る。

喜作新道も割と平和な登山道で、喜作さんはよくこんな道を作ったな、などと考えながら進む。距離はそこそこあるものの、ルートタイムより速く西岳ヒュッテへ到着。そこで小屋の方から「3時間後から雨が降る」とお聞きする。

西岳ヒュッテから先がイヤーな響きの東鎌尾根。クサリ場やハシゴが続く難所らしい。ただでさえ重い荷物を背負っているのに、雨が降ってきたら一層ビビる。ルートタイムは3時間30分なので、雨が降る前に目的地に到着できるかもしれない。

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ということで西岳ヒュッテを出発。クサリ場やハシゴがあるとなると手は自由にしておきたいので、ストックポールはザックに括りつける。

一度ぐっと降り、写真左上の山々を槍ヶ岳目指して進む。やけにトゲトゲして見えるのだが、あれを進むのか。。。

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山慣れしていないぼくのようなタイプがこうしたルートを通る際、気になるのが
・高度感
・ザックの荷重
だと思う。

クサリ、ハシゴ、岩場、おそらく落ち着いていれば大事は起こらないのだろう。しかし、左右の切り立った崖を見ればイヤでも想像する。もし手や脚が滑ったら、ただでは済まない。場合によっては命の危険も。

そうした緊張感や、普段背負い慣れていない荷物の重さがプレッシャーとなる。重心が高く、バランスを意識してキープしなければならない。さらに岩場やガレ場では脚の置き場に注意するなど、常に気が抜けない状況が続く。時には脚を止めて、息を落ち着ける。冷静に、慌てないことが一番の安全。

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途中で雨が降ってきたものの、本降りになる前に東鎌尾根を超えてヒュッテ大槍が見えた時は本当に一安心。

ヒュッテ大槍から本日の宿泊地である殺生ヒュッテまでは15分程度で到着。行動時間約11時間、距離約15k、累積標高約1200m。数字以上に肉体と精神疲労を感じる一日だった。

これぞ縦走テント泊の醍醐味?

(続く)