時代の移り変わり(ロンドン散策)

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8月末にフランスシャモニーで開催された57kのトレイルランニングレースに参加してきた。

その話はまた後日。ヨーロッパに行く機会はなかなかないので、シャモニーからの帰りにロンドンに寄ってきた。

 

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ロンドンに初めて行ったのは17年前くらい。前の会社でグラフィックデザインを担当するようになって、初めて連れていっていただいた海外出張がロンドンだった。グラフィックやアート、ファッションカルチャー、目にするものすべてが刺激的で、グラフィックデザインを仕事とする上で随分と影響を受けた。心情的には原点の街。

今回は5年ぶり。久しぶりに来たロンドンは、随分と変わってしまっていたように感じた。

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コンラン卿が設立したDESIGN MUSEUM。アートではなく産業デザインを展示しているので、誰でも楽しめると思う。昨年移転したとのことで、移転前も見に行ったことがあるけど、はるかにパワーアップしていた。

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企画展は「CALIFORNIA designing freedom」。ヒッピー、GoogleAppleなど、カリフォルニアが生んだカルチャーやデザインが展示されている。

見ていて思ったのは、この企画展に展示されているものは「プロダクトをデザインする」のと同時に「ライフスタイルをデザインしている」ということだった。GoogleAppleがもたらしてくれたものは、ライフスタイルの大きな変化。

思えば、海外での知らない土地の移動は、以前は重いガイドブックを持ち歩かなければならなかった。でも、今ではGoogle mapに目的地をマークしておけば、iPhoneを持っていれば迷わず行くことができるだけではなく、ルートや所有時間までわかってしまう。開園時間や評価まで。ぼくたちの生活はGoogleAppleが描いた生活そのものになってきているのかもしれない。

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こちらも移転したSaatchi Gallery。企画展は「Selfie to Self-Exhibition」。ありとあらゆるポートレイトやセルフィーが展示されていた。


有名人と撮るセルフィー、危険な場所でのパフォーマンスを撮った映像。いまや一般人がiPhoneでアートを生む時代。来場者が喜んでいたのは、コンテンポラリーでもモダンでもなく、インタラクティブアートだった。

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街中は賑わっていたが、高級デパートには中国の方や中東の方が目立っていた。いまやファッションはそうしたお金を持っている人たち向けか、ファストファッションなのだろうか。伝統や歴史を重んじるトラディショナルやオーセンティックなファッションはサブカルチャーとして細々と生き残るしかなく、マネーのためのファッションは隆盛していきそう。

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ファッションは以前は自己のアイデンティティーの表現手段のひとつだった。でも、今やSNSがあれば誰でも世界中に向けてアイデンティティーを表現できる。

衣食住は生活をしていく上で不可欠な存在だが、今ではSNSのコンテンツのような存在になってしまったよう。SNSのために衣食住を選び、ファッションも上位概念としてSNSがあるから、以前のように重宝されない。結果として、媚びを売るようにロゴものや派手でわかりやすい洋服が増えていく。そこに歴史もカルチャーも必要とはされていない。

一番最初の写真はOld Spital Fields Market。17年前に比べて随分と景色は変わったけど、時代の変化に合わせて存在し続けている。時代とどう付き合うかは本当に大切。

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今回のロンドン滞在で一番楽しみにしていたダミアン・ハーストのプライベートコレクションギャラリー「NEWPORT STREET GALLERY」と、併設している代表作「Pharmacy」をモチーフにしたカフェ「Pharmacy2」。

なんと展示入れ替えで10月までお休み!ガーン!!仕方がないのでまた来ます。。