7つのポケットを持つランパン(7pocket Run Pants Archives)

f:id:sheepman1130:20171112211759j:plain


Mountain Martial Artsの定番アイテムに、7つのポケットを持つランニングパンツ、7pocket Run Pantsがある。

 

f:id:sheepman1130:20171112211625j:plain

初登場したのは2014年春夏。2013年にサンプルを作ったのだが、素材感に納得がいかずドロップ。翌シーズンに素材を変えて日の目を見た。


f:id:sheepman1130:20171112204041j:plain

2014 Spring&Summer

当時、トレイルランニングではアメリカの多ポケット装備ランパンが注目を浴びていた。トレイルランニングは装備が多いため、たしかにポケットは多いに越したことはない。ただスポーツ然としたランパンはあまり履きたくない。目指すべきは「社会に溶け込むアクティビティウェア」。

そこでいわゆる「カーゴショーツ」をモチーフにデザインし、デイリーとアクティビティ両方に対応できるようにアレンジした。

ポケットはフロントに2つ、バックに3つ、サイドポケットが2つ、合計7つ。サイドポケットはランニング時に足の動きを妨げないように、通常のカーゴパンツより高めの位置につけている。また、かさばらないようにポケットのマチをなくし、ポケットフラップはボタンではなくマジックテープ仕様。さらにその下は深めのスリットにして、足さばきをよくしている。

ガゼット部分は伸縮性の高い吸水速乾素材で切り返し、トレイルランニングやトレッキングに対応するように広い開脚を可能とした。

これなら電車に乗っても、コンビニによっても、カフェに入っても違和感がない。初代が登場した時点でイメージがほぼ完成に近い形になっていた。


f:id:sheepman1130:20171112203640j:plain

2014 Autumn&Winter

登場から半年で早くもversion2にアップデート。最初のモデルはヒップポケットが通常のパンツのように内側に袋状になっていたのだが、トレイルラン時にヒップ部分がゴワつくという意見もあり、腰部分にファスナー付きの小ポケットに変更した。

f:id:sheepman1130:20171112211306j:plain


そして初めてフルプリントバージョンが登場。オリジナルのカモ柄で、ペルー軍のカモをベースにアレンジした。テスト的な意味合いもあったけど、思いの外いい感じに仕上がっていた。


f:id:sheepman1130:20171112204926j:plain

2015 Spring&Summer

このシーズンからテーマを設けるようになった。2015SSは「レトロスポーツ」。1970年代のレトロ感のあるスポーツウェアをイメージして、トリコロールカラーにアレンジ。


f:id:sheepman1130:20171112204602j:plain


2015 Autumn&Winter

このシーズンはミリタリーをテーマにした。今ではMMAの定番柄、オリジナルタイガーカモが初登場。よく見ると柄に「MMA」と入ってます。

もうひとつは自分が持っている1940年代のヴィンテージ軍パンからデータを起こしたミリタリーヘリンボーン。オリジナルはヘリンボーンのコットンで、ところどころ擦れていたり、傷があったり。しかしそれが逆に味になっている。「味のあるアクティビティウェア」なんて聞いたことがない。

もともとの形がカーゴショーツなので、ミリタリーな雰囲気は相性がいい。


f:id:sheepman1130:20171112205836j:plain


2016 Spring&Summer

こちらはヨーロッパで購入した1990年代のパッチワークシャツからデータを起こした。夏らしくトラッドな雰囲気で、いまでもお気に入り。


f:id:sheepman1130:20171112205700j:plain

2016 Autumn&Winter

シーズンテーマ「Light Duty」はアウトドアファッションカルチャーである「Heavy Duty」をモチーフとしている。そこでアウトドアシーンで昔から愛用されているダックカモとバッファローチェックをプリント。

ダックカモは柄に「山」を入れたオリジナルグラフィック。バッファローチェックはヴィンテージのウールシャツからデータを起こした。アウトドアファッション好きに刺さりそう。ぼくには刺さった。


f:id:sheepman1130:20171112210540j:plain

2017 Spring&Summer

支持の高いタイガーカモが再登場。もう一色はヴィンテージデニム柄。デニムランパンと違ってプリント時に後ろポケットの位置を固定する必要がないので、モノにより擦れ&色落ちしている位置が異なる。


f:id:sheepman1130:20171112210227j:plain

2017 Autumn&Winter

現在発売中の7pocket Run Pantsはディティールを変更してversion3に。バックのポケットはパワーメッシュに変更。サイドポケットもマジックテープを廃し簡略化した。前のシーズンに登場したショート丈「Shorty」のディティールだが、使い勝手がよいのでレギュラー丈にも採用した。


f:id:sheepman1130:20171112211411j:plain

 

f:id:sheepman1130:20171112211511j:plain

アップデートというよりは、バリエーションが増えた感じ。ぼくは両方使っているのだが、各々のメリットがある。v2はデイリーウェアに近いデザインや、ファスナー式ポケットの安心感がある。v3はアクティビティの雰囲気をより強め、ミックス感のあるデザインが個性的。なにより使用感が軽量。

柄は2015年と同じタイガーカモとミリタリーヘリンボーンが復活。ミリタリーテイストとアクティビティディティールのミックス感が新鮮に感じられる。

今シーズンより東レの開発したドライ&軽量高機能素材に変更し、ストレッチ性が上がっている。


f:id:sheepman1130:20171112211838j:plain


今シーズンはもう1型、Pendleton®コラボ版のversion2が近日中に発売予定。サイドポケットとバックポケット部分をMMAオリジナルのPendleton®柄で切り返している。


どのデザインも思い入れがある。デザインが変わるだけで表情や雰囲気がガラと変わる。それもまたデザインの力。また、年々細かくアップデートしている。「長く愛されるアイテム」というものが世の中にはいくつかあるが、7pocket Run Pantsもそうなって欲しいと願っている。

デイリーウェア然とした表情なのに、走るための機能を備える。軽量だから旅行や出張に持っていきやすく、旅先で気分に合わせて走り出せる。ランニングの他、トレッキングやキャンプなど多目的に使える。

日常から100マイルロングトレイルまで対応。そんなパンツは世の中にそうはないだろう。そして本当にMMAらしいと思う。