誰かのため

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2012年5月。初めてのロングトレイルレースは富士山を半周するSTYだった。

鈍足ながらマイペースに進み、コース最大の難関と言われた天子山地(30kの山々)を超えて、完走が見えてきた。

ところが、最後の山で体が突如として動かなくなる。天子山地に比べれば標高も低いし、テクニカルでもない、山というよりは丘。それでも前に進まない。ハンガーノック(ガス欠)か、限界を超えたのか、アドレナリンが枯渇したのか。

このままだと制限時間を超えてしまう。

 

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さて、GWは休みなしで2018秋冬企画を考えていた(相変わらずマイペース)。

Mountain Martial Artsも今年で6年目。ブランドスタート当初は「自分で欲しいウェア」を形にしていたけれど(基本的にそのスタンスは今でも変わらない)、ネタがそんなに続くわけでもないのが正直なところ。

年に二回の展示会で、最近はだいたい30型@展示会くらいなので、期中企画やコラボレーションを含めると年間で80-90型ほど考える。リピートはほとんどないから、ほぼ新ネタ。これが毎回なかなか難産。

そんな時に思い浮かべるのが、ユーザーさんたちの笑顔。トレイルでお会いするみなさま、Instagram「#mountainmartialarts」でアップしてくれているみなさま、そしてMMAを信頼して販売してくれているショップのみなさま。

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「自分のため」だけって、限界がある。ブランドをやるということは苦しいこともたくさんあるけれど、「誰かのため」であれば、自分の持つ力以上の実力を出せるような気がする。

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冒頭の2012年のSTYの話の続き。

体が動かない状況で思い浮かべたのが、チームの仲間たち。フィニッシュ地点の河口湖でチームメンバーが待っていると信じて、なんとか前に進む。

はたして、河口湖でみんなは待ってくれていた。サポートメンバーだけではなく、先にUTMFやSTYをフィニッシュしたメンバーまで。

フィニッシュまで来れたことに安心すると共に、みんなが喜んでくれているのが嬉しかった。人は人のためにこんなにも喜んでくれる。そして、みんなで乗り越えるハードルは、一人で成すより何倍も喜びが大きかった。

「誰かのため」が「自分のため」よりも大きな喜びを生む。

これって仕事も人生も同じだとつくづく思う。文系で超個人主義のぼくに、トレイルランニングは人生に必要な大切なことを教えてくれた。

PS: 2018秋冬も過去最高のMountain Martial Artsになりそうです。